第一類(酸化性固体)判定試験 試験Ⅰ

試験Ⅰは、「燃焼試験」と「落球式打撃感度試験」を行い、総合評価により判定します。

燃焼試験

目的

粉粒状の固体物品の酸化力の潜在的な危険性を判断する

標準物質

1. 臭素酸カリウム
2. 過塩素酸カリウム

可燃性物質

木粉

評価

試験混合試料(試験物品＋木粉)と標準混合試料(標準物質＋木粉)のそれぞれの燃焼に要する時間を比較します。

判定	条件
ランク1	燃焼時間が臭素酸カリウム以下
ランク2	燃焼時間が臭素酸カリウムを超え、過塩素酸カリウム以下
ランク3	燃焼時間が過塩素酸カリウムを超える、 または試験混合試料(試験物品＋木粉)が不燃

落球式打撃感度試験

目的

粉粒状の固体物品が可燃性物質と混合したとき、その混合物が打撃により爆発する危険性を判断する

標準物質

1. 塩素酸カリウム
2. 硝酸カリウム

可燃性物質

赤りん

評価

標準物質と赤りんの混合品と、試験物品と赤りんの混合品それぞれに鋼球落下打撃を与え、爆発する確率を比較します。

判定	条件
ランク1	塩素酸カリウムとの比較で半数以上爆発
ランク2	塩素酸カリウムとの比較で半数以上不爆、 硝酸カリウムとの比較で半数以上爆発
ランク3	硝酸カリウムとの比較で半数以上不爆

総合評価

		落球式打撃感度試験
		ランク1	ランク2	ランク3
燃焼試験	ランク1	Ⅰ	Ⅰ	Ⅰ
	ランク2	Ⅰ	Ⅱ	Ⅲ
	ランク3	Ⅰ	Ⅲ	Ⅳ

• Ⅰ：第1種酸化性固体（指定数量 50kg）
• Ⅱ：第2種酸化性固体（指定数量 300kg）
• Ⅲ：第3種酸化性固体（指定数量 1,000kg）
• Ⅳ：第一類の危険物には該当せず